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クマさんダイアリー:セイタカアワダチソウの頃

2037年晩夏(いまから30年後)
 

町並みが途切れた山道を登りきると、のどかな平原が続いた。
くるみは黒毛が似合う小顔の美熊だ。野をそよぐ風に全身の夏毛をなびかせ目を細め遠くを見つめている。

いつ言おうか・・・

私はいつ話しを切り出そうかと、景色を楽しむ余裕もなく気がおけなかった。

Photo_24   
ガオー。(ふふっ、私の顔に何かついてる?)
くるみは誘うようにやわらかくつぶやいた。



い、いや、その・・・。私が口ごもっていると、くるみは楽しそうに180度のパノラマを見渡した。

ほほえむと長い犬歯にさっき食べたとうもろこしのカスが黄色くついているのが見える。時おり短い舌で口元をなめまわすしぐさが愛らしい。

グワッシュ。(はくしょん)

また・・・、くるみが可愛いくしゃみをした。

寒いかい?
ガオー。(ううん、平気よ)。

ガオー?(あら、あの花は・・・?)」ふと、くるみが小川の横に広がる野原に目をやった。

Dscf1083 ああ、あれはセイタカアワダチソウだよ。めずらしいなあ。

ガオーガオオー。(あれがセイタカアワダチソウ?聞いたことあるわ。花粉症のもとなんでしょう?くしゃみの原因はあれだったのね。)

くるみがよく引き締まった丸くきれいな鼻筋と短毛の頬をしかめてそう言った。

いや、違うよ!私は少しむきになって声を上げてしまった。

Dscf1070 セイタカアワダチソウは自分で花粉を飛ばすことができない虫媒花なんだ。、花粉に含まれるジャーマクレンDという物質が化学変化した時にアレルギー物質に変ることはありうるけど、花自体にアレルギー物質はないっていう説が有力なんだよ。
明治時代に観賞用の切花として輸入されたものが増えて、北海道中に繁殖したもんだから「花粉症の原因」なんてうわさにもなったけど、在来のススキに負けてどんどん数は減っているそうだよ。
セイタカアワダチソウの根からは他の草を追い払う毒が出ているらしいんだけど、増えすぎるとその毒が結局自分達にとっても毒になってしまうらしいんだ。

ガオー、ガオー、ガオガオー。(それ本当?TONOにも教えてあげたら?でも自分の毒に負けることがあるなんて恐いね。スーパーの出店みたい。セイタカアワダチソウって外来種だったの。詳しいのね。どこで調べたの。)

くるみは不機嫌そうにそう言った。

う、うん。くまのキンタさんがやってるコープの本屋さんだよ。藤野とか石狩とか、堺町とか、住吉とか方々にあるよ。
そろそろキノコ狩りの時季だから野草の本とか見てたんだ。

グワッシュ、ゴワッシュ。

くるみがまたくしゃみをした。

Dscf1077 ガガオー。(やっぱりくしゃみが出る。セイタカアワダチソウのせいだわ。)

違うよ!私はまたムキになって大声をあげてしまった。

ガオー。(クマくん怒ってる。もう知らないから。)

くるみはすたすた歩いて行ってしまった。

やはり話すべきか・・・。
 
Photo_25
くるみの鼻にはとうもろこしの毛がまとわりついていました。
早く教えてあげるべきだったかなあ。 
 

女心にも男心にも例えられる秋の空。そろそろ二匹トンボが空を舞うころです。


このお話しはフィクションです。(はくしょんですが)


http://www.oisi-blog.jp/2007/09/post_1a49.html(ちぇっく)


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