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北原さんの玉ねぎ物語

玉葱畑は永遠に。。。


10月14日、ひさしぶりに北見出張です。蝦夷農園の北原さんから「玉葱の出来が良くないです。。。」の報を受けて気になったものですから。

こんにちは。かかしひろとです。7月19日に来たときは、北見は夏のお祭りでしたが、どんよりとした雨模様でした。その時の畑は、小麦は倒伏しているものもあり、収穫まじかなのにだいじょうぶかな?という感じでした。

その後の天候の経過は思わしくなく、北見・網走管内の小麦、豆類、

玉葱、馬鈴薯などの収穫量はのきなみ平年を下回る見込みです。



さて北原さんの玉ねぎです。


今年は、不作です!ピンチです。

 

 


北見・蝦夷農園の北原潤哉さんは、北海道の開拓者・屯
田兵の三代目だった先代・北原輝義さんの『たとえ一食
分でも汚染のない命の糧を・・・・』『祖父が残した豊かな
土地がこの20年間でミミズも住めない死の耕地になって
しまった。この死んだ畑の半分でも生き返らせ子孫に残
していきたい...』 
北原0910hatake211.jpg
(当時の玉ねぎの栽培風景)
という農業理念を受け継ぎ農薬・化学肥料を一切使用せ
ず玉ねぎを栽培しています。特に動物性の有機肥料を使
用しない「自然農法」で1961年から栽培をはじめました。
今年で48回目の収穫です。
北原0910hatake211 (5).jpg 

「ことしの生育状況はどうだったんですか?」とお聞き
すると「今年は6月、7月と雨が多かったですね。8月
以降は天候もやや回復してきたのですが、7月のダ
メージは後半になっても回復しませんでした。。。。。。
。。。。。。。。。。。。」


「こういう年もそう多くはないけどあるんですね。。。。
。。。」
北原0910hatake211 (8).jpg
(今年の7月19日の状況です:
雨が多くて水が抜けません。後々に相当な
ダメージになります)

「具体的には玉サイズがちいさく箱数が取
れません。


規格外が多いです。


雨が多く湿度が高かったために病害果もあるので
今後のことが心配です」
北原CIMG0021 (1).JPG
(選別・出荷を待つ今年収穫の玉ねぎ)

小さい玉と規格外が多く、選別では通常年より
手間が何倍もかかっています。 


10月21日に北原さんから連絡がありました。


収穫を終えた玉ねぎを選別したところ、うっすらカビ
などの病害果がみられました。
全体に蔓延しそうなことが予想され、今後の出荷は
無理ではないかということでした。



今後は無理!。ということは今年の
北原さんは半作以下ということです。



「自然災害や天候の条件などは生産者がじたばた
してもどうなるわけではない。生産者は自分に出来
るだけのことをやるだけです」
と北原さんは7月には語っていました。


その哲学からか、この事態を
第三者的に語っていました。

北原0910hatake211 (7).jpg 
(たまねぎの苗床の後に緑肥をうえています)

北原さんは農薬も化学肥料も使用しない
玉葱栽培です。

慣行の栽培に比べて
①「植物性」の肥料しか使わないため単位当り
収穫量が慣行の栽培にくらべて約半分。
②除草は人手で行うため人件費コストが多くかか
ります。
③その分のコストに見合う生産者価格をJAS
有機栽培では設定する必要があります。


今年のような降水量が多くはたけの湿度
が高く冠水が続くと、一般の慣行栽培では
「殺菌」用途の農薬を散布し病害を防ぎます。


北原さんは農薬は使用しないのです。


消費者が理解と購買を継続をしないと北原さんの
ような有機栽培は継続していけないでしょうね。

『たとえ一食分でも汚染のない命の糧を...』という
考えで生産された玉葱はいわゆる「規格外にも
価値があるんだ」という商品なんです。


不作の年は特に出来た生産物を出来るだけ商品化
することが必要です。今年は多く生産された規格外、
玉葱ドレッシングをたくさん販売したいですね。



2007年9月13日
「もったいない」ということ
2007年9月14日
「もったいない」から生まれた北原さんの玉葱ドレッシング
2007年10月6日
「もったいない」から生まれた北原さんの規格外玉ねぎ

かかし日記では以前に「もったいない」ということに
ついて述べたことがあります。

もったいないとは一般的に「物の価値を十分に
生かしきれておらず無駄になっている」状態や
そのような状態にしてしまう行為を戒める意味で
使われる言葉です。

 「同じ生産方法で生まれたものは等しく同じ価値
を持っている」という訴求をしなければとおもいま
すね。

2L、L、M、Sサイズなどサイズ別に選別をして販売
価格を設定する現代農業の常識とは異なる価値観
であることをお知らせしなくちゃと思います。


北原さんの玉葱ドレッシングは同じ栽培方法で作ら
れながら「球形がまるくない」「うっすら傷がある」等
ということで販売の規格とならなくて廃棄されていた
玉葱を「もったいない」
ものとしてドレッシングに加工したものです。
 

「規格外の北原さんの玉葱」5kg箱は通常の
2L・L・Mサイズ以外の大きいのから小さいの、
球形がやや楕円の長玉などを「もったいない」
ものとしてとり入れ生まれた商品企画です。

  北原0910hatake211 (9).jpg
(ご子息の北原洋一さんと北原潤哉代表)

北見入植5代。「北原さんの玉ねぎ」栽培3代。

故北原輝義さんは屯田兵の3代目。
北原潤哉さんは4代目。
ご子息の洋一さんは5代目になります。

北原家の「有機栽培玉ねぎ」はこの先も、4代、
5代と。。。。続いてもらいたいものです。





 2001年 有機JAS認定取得(毎年更新)
 2000年 全国環境保全型コンクール優秀賞受賞 
 2004年 第一回コープさっぽろ農業賞 
        
大賞・北海道知事 賞受賞。  

 

2007年9月10日

蝦夷農園北原さんの玉葱の歴史1 先代の決意
2007年9月11日
蝦夷農園北原さんの玉葱の歴史2 苦闘の14年
2007年9月12日
蝦夷農園北原さんの玉葱の歴史3 コープとの歩み
2007年9月13日
「もったいない」ということ
2007年9月14日
「もったいない」から生まれた北原さんの玉葱ドレッシング
2007年10月6日
「もったいない」から生まれた北原さんの規格外玉ねぎ
2007年12月5日
蝦夷農園北原さんの玉葱シリーズインデックスとお知らせ
2008年12月24日
北見蝦夷農園ごあいさつ
2008年1月1日
蝦夷農園北原さん 新年ごあいさつ
2009年7月23日
北見北原さん(蝦夷農園)に今年も小学生が訪問 草取り 7/7
2009年7月24日
北見北原さん(蝦夷農園)の玉ねぎ見てきました

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