- 2009年6月11日 05:00
- 働くかかし。
かかしひろとです。
6月の始めに北海道の山菜産地をみてきました。北海道でたけのこというと地竹の事を指し、本州のたけのこ(孟宗たけ・内地たけ)とはことなります。
地竹はチシマザサ(千島笹)とも呼ばれイネ科タケ亜科ササ属の大型の笹の一種です。稈の基部が弓状に曲がるので、ネマガリダケ(根曲竹)の別名があります。根曲ダケは竹の子でなくて、実は笹の子です。そうはいっても、分類上は竹と笹は、同じ分類なので同じ物といえなくもないですね。
根曲がり竹の主な分布は、鳥取以北の日本海側、東北、北海道、樺太、千島、朝鮮の山地に自生する笹類の筍です。ブナなどの落葉広葉樹林のエリアと重なるように群生しています。5月~6月の初夏にかけて芽を出す若竹を収穫します。
根曲がり竹は、国内のたけのこの中でもアクが少なく、独特の風味と甘みがあり、近年は人気が高くなっています。シャキシャキとした歯ごたえが楽しめるのも特徴です。
年に一度だけ5月から6月のシーズンに芽を出します。北海道の大自然の中に自生する貴重な天然のねまがりたけ。地元の竹採り名人さん達、山菜大好きの方たちが熊よけの完全装備で分け入り、一本一本手で刈り採ります。収穫時期や収穫量が限られるため、最近では地元でも滅多に手にすることが出来ない希少な食材になりつつあります。
かつての地たけの大産地、利尻が対岸に見える道北の山菜加工場を訪問しました。
今から30年ほど前は利尻のたけのこが北海道最大の産地で相場を左右したといいます。利尻が国立公園になってから、環境保護の観点から採取が制限されるようになり、今は「利尻」のたけのこの流通はほとんどありません。
道内では島牧近辺の日本海側、黒町内、虎杖浜近辺、稚内から日本海を南に下るオロロンライン、豊富・猿払、中川の周辺が今は主産地になっています。![]()
採り子さんが毎日「採り子さんだけが知っている?!ポイントで」採取して山菜工場に持ってきます。工場では固くならないようにその日のうちにボイルします。1日おいてしまうと1節は固くてつかえなくなるそうです。
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ボイル後は水さましをしてアクヌキをします。
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工場の人たちがたけのこの皮むきをして、品質を確かめながら、選別など規格わけをして11KG缶に詰めて密封します。
昨年あたりからは、中国産から国内のたけのこに切り換える動きが多くなり、地竹の価格は上がる一方です。そのせいかプロといいますかセミプロの採り子さんは元気一杯だそうです。
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上の写真は天然ウドの漬け込みプールの塩蔵品です。
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これはワラビの塩蔵しているところです。ウドといいワラビといい貴重な山菜資源になりましたねー。
道内山菜っていろんな事情があるんですね。
① 私有林、及び国有林等で採取する「特用林産物」で所轄は道の水産林務部。
②自然物採取にともなう「資源の管理・維持」の施策が統一的に決められているわけではないようです。
③並行して行うべき「育てる山菜」=「栽培山菜」施策も地域の実情にゆだねられているようです。
④またもっとも特徴的なのは自然物は生産者は存在せずアマ・セミ・プロの採り子さん(収穫作業者)に依存する、 私有林、及び国有林等にて収穫される採取農業である点です。
⑤危険性の高い採取。天候状態の急変、危険な動物との遭遇、遭難の可能性などのリスクは、採り子さんの自己責任。
⑥ 原産地は採り子さんのみ知るところであり、大まかな地域でくくられ、通常は明らかにされない。
むずかしい話は別にして山菜料理です。
これは地竹と柔らかな若芽を合えたものです。道北ならではの味ですかね。
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これは塩蔵ふきを水もどしして煮物にしたもので味噌風味の蕗です。
今の時期はたけのこをメインに山菜工場の仕事は組み立てられていますが、来月になると蕗の仕込み=塩蔵で忙しくなるそうです。
山菜採りの皆様、採取には危険がともないます。充分気をつけてくださいね。
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