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農業賞フォーラム苫小牧 シビアな質問

こんにちは。かかしひろとです。

2月20日に開催された、コープさっぽろ農業

賞フォーラム苫小牧。『おいしいものいっぱい

の胆振日高へいらっしゃい』の2回目です。

コーディネーターのコープさっぽろ会長理事(

北海学園大学教授)太田原高昭氏が生産者

に質問したことなどをお伝えします。

 フォーラム開催を決めた時に『おいしいもの

いっぱいの胆振日高へいらっしゃい』というフ

レーズがすぐ浮かんだといいいます(伴辺理事)。

 地域に暮らす人たちは最初からわかってい

たんでしょうけれど。。。。。。。

過去のコープ農業賞・北海道知事賞に平取ト

マト、コープさっぽろ会長賞にとうや湖クリーン

農業協議会、日高の銀聖プロジェクトが受賞

しています。そのほかこの地域は、大滝、豊浦、

伊達、むかわ、(穂別)、厚真、静内、日高、

新日高、平取の蔬菜地帯。伊達、平取地区

等の畜産。太平洋沿岸の漁業。考えただけで

も「食の宝庫」であることがわかる。いつか、

「胆振日高はおいしいものがいっぱい」

海のもの山のものが豊富。という企画をおこ

なってみたいですね。

□コーディネーターより高野氏へ質問

有機農業推進法が定められ(※2)、国や地方

公共団体の協力体制も整ったかに見える。

しかし採算がとれないのでは?といわれる中

で、生計は実際成り立つのか?

〈高野氏)

Dscf5427

変わり者がすることが「有機農業」とされて

いた。道内の農業従事者5万人以上のうちの

わずか0.6%の割合にしか過ぎない現状。うち

330数戸がJASの認定を受けている。ヨーロ

ッパ諸国では有機農業が増加し、多い国で

は5%を占めている。

 ではなぜ日本で有機農業が普及しないの

か?農業は「農」と「業」に分かれている。「農」

=田畑保全。子孫代々において田畑保全に

費やされる。

「業」=なりわい(お金稼ぎ)が1割で、あとの9

割は「農」の仕事=お金が入ってこないのが

実態。ヨーロッパではその「農」の部分が環

境保全として認められ、補助金が出ているの

が理由の1つだと思う。農道を作る、ダムを作

る、といっても土建屋が儲かるだけで、農業

者には一切入らない。

 消費者が美味しいものを選ぶと、おのずと

有機・クリーン農業のものを選ぶことになる。

価格として2割高くても、その分栄養が1.5倍

入っていれば、決して高いものではないはず。

 有機農業推進法は消極的な制度。積極的な

技術展開があれば、広がるのでは、と期待し

ている。

※2 有機農業推進法~2006年制定

国および地方公共団体(都道府県,市町村)は、

(a)有機農業者や有機農業を行おうとする者を

支援するために,有機農業に関する技術の研

究開発とその成果の普及

(b)消費者に対する有機農業に関する知識の

普及や啓発のための広報活動

(c)有機農業者と消費者の相互理解を増進す

るための有機農業者と消費者との交流促進

(d)有機農業の推進に必要な調査

(e)有機農業の推進のための活動の支援に

必要な施策を行う

□コーディネーターより糸屋氏へ質問

平取町は堆肥が多いから、トマトがおいしい

の?マルハナバチの問題はその後どうなっ

ているのか?

〈糸屋氏)

Dscf5431

トマトの受粉には、風など自然条件のメカニ

ズムがある。旧来はホルモン剤を使って想

像妊娠させていた。しかし、マルハナバチに

よる実際受粉で“本物の味”ができる。とい

うことはホルモン剤依存は消費者を裏切る

ことになる。165戸の事業主(110ha(トマトの

み))が一致団結してまとまっていくのはそう

たやすいことではないという事情もあります。

 有機物の循環が非常に重要で、有畜農業

が必要。牛・豚・鶏の糞尿を循環させることが

大事。しかし別の側面からは、堆肥の被害も

ある。メタンの地球温暖化への影響、液体の

地下水への影響など。

□参加者から糸屋氏へ質問

マルハナバチは、ハウスの中でどのように過

ごしているの?

〈糸屋氏〉

 法律として特定外来種に指定されているた

め、ペットと同様。ハウス内で「飼っている」状

態。全国の栽培農家の遵守状況はそれぞれ

でしょうが、1匹の女王蜂に対して働き蜂は30

匹。女王蜂がいなくなったら巣の終わり。だい

たい3ヶ月。ひと月持たないこともある。

□参加者から秋元氏へ質問

日本の農業政策は後手後手に回っている。

高齢化で北海道農業の将来にむけて、行政

としてやるべきことは?

〈秋元氏〉

Dscf5432
日本全体を支える北海道の農業の占める率

は10%以上。北海道を1つの国と考えれば200

%の食糧自給率で、農業は北海道の基盤産業

である。国として39%の自給率を受け、2007

年「食糧の未来を描く戦略会議」が開かれた。

自給率を上げる施策を考え、自給率向上・

安定供給に向けて生産者・消費者・メーカー・

国民全体でそれぞれ役割をもってやっていこ

う、というもの。

 農業従事者は農地の有効活用が最大の課

題。現在国全体で467万haの農地のうち、38

万haが耕作放棄地になっている。安心な食料

づくりに勤しむことももちろん重要。

 消費者は食品の食べ残し=ムダをやめる

ことが第一である。国民一人当たり2575kcal

供給されている計算(うち国産原料でいうと約

1000kcalのみ)だが、1900kcalしかお腹に入っ

ていない現状。ということは700kcal近くが捨て

られていることになる。また、日本型食生活へ

の見直しも重要。農業や食の環境に関心を持

ち、状況を把握するのも大切なことである。

 行政として、①農業者を支援する。②安定供

給をはかる~輸入を安定させる。安全は大前

提。③備蓄レベルの安定~二ヵ月分を目安に。

④担い手を作る。小麦や大豆などは海外との

内外価格差が大きい。差額分の支援をでき

れば。

 北海道としては条例を作成中。農業の技術

を教えることと、その作物の販路を拡大してい

くことが役割だと考える。

□参加者から高野氏へ質問

福祉の環境の中で、有機農業の苦労をのり

こえた喜びは?

〈高野氏〉

手間ひまかけていいものを作る、それが有機

農業。近年少しずつ有機農業が評価されてき

た。ステータスの高い部分だと信じて、今後も

邁進するのみ。

終わり

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2008/03/01
「生産者の顔が見える」今年の第五回農業賞
募集ポスター
http://www.coop-kakasi.jp/2008/03/post_d60b.html

2008/03/03
「農業賞フォーラム札幌」 三人の生産者
http://www.coop-kakasi.jp/2008/03/post_a9ff.html

2008/03/04
「農業賞フォーラム札幌」 受賞後なにか変
わったことは?
http://www.coop-kakasi.jp/2008/03/post_622b.html

2008/03/05
「農業賞フォーラム札幌」 組合員さんに伝え
たい生産者の思い
http://www.coop-kakasi.jp/2008/03/post_6ce7.html

2008/03/06
「農業賞フォーラム札幌」 参加者から質問
相次ぐ!
http://www.coop-kakasi.jp/2008/03/post_3593.html

2008/03/07
「農業賞フォーラム札幌」の感想 「生の声が
聞けて、初めてわかることがあるんですね。」
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