こんにちは。かかしひろとです。
2月20日 農業賞フォーラム苫小牧『おいし
いものいっぱいの胆振日高へいらっしゃい』
がおこなわれました。
コーディネーターはコープさっぽろ会長理事・
北海学園大学教授 太田原高昭氏。
パネリストは
合同会社農場たつかーむ 高野律雄氏
平取町野菜生産振興会トマト・胡瓜部会長
糸屋新一郎氏
胆振支庁産業振興部農務課長秋元勝彦氏
コープさっぽろ苫小牧地区 地区委員長
伴辺久子氏
さんです。かかしも参加してきましたのでフォ
ーラムの模様の一部をお伝えします。
【太田原氏から】
生協らしいことの「柱」として、農業賞・漁業賞
がある。「消費者と生産者」の理解と交流を深
め、北海道が元気になる一助になるように、と
の思いから始まった。
他の地区の多くは個人でしているが、日胆地
区(日高・胆振地方)の農業は、農協ぐるみの
クリーン農業推進が特徴。空知や十勝などに
比べ、平野が少なく平均面積も少ないが、その
ハンデを乗り越えるよう、創意工夫しながら農
業に取り組んできた地域。がんばって努力した
分、技術的には道内の最先端をいく地域。
自己紹介
【高野氏】
1987年に新規就農。自然卵養鶏(50羽)と有
機農業(1ha)からスタートし、1995年6.5haの
農地を新たに取得。2001年、政府が有機JA
Sの認証を始めたのと同時に全圃場の有機
認証取得。2006年第3回コープさっぽろ農業
大賞特別賞を受賞。
有機農業を始めた当初は「変わり者がするこ
と」と言われていた。有機をはじめた思いは
①まず自分たちがおいしいものを食べたい
②子どもたちに安全なものを食べさせたい
③自然環境にもやさしい農業でありたい
の3点。
重度知的障害者を雇用し(※1)、福祉と農業
の新しい形を提案・実践している。
たつかーむが生産する有精自然卵や有機農
産物は二百数十ヶ所に出荷。サミットの会場
になることで知られるウインザーホテル洞爺や
大丸などのデパ地下、自然食品の店にも20年
以上出荷を続けている。また地域の学校給食
にも提供している。
アメリカ先住民の『地球は子どもたちから借り
ているもの』という言葉を胸に、日々邁進して
いきたい。
※1 1988年「職場適応訓練制度」により、伊
達高等養護学校の卒業生3名を受け入れて以
来、障害者雇用と職域拡大に尽力。1999年
には従業員寮を建設し、生活支援にも取り組
んでいる。現在雇用契約に基づき継続的に就
労している障害者は13名。豆中心の畑作業や
卵の選別・洗卵に従事し、月額平均約12万円
と国からの年金で経済的にも自立している。農
場等で一般就労に向けた支援を2年行い正式
雇用に移行させる「支援利用者」は6名。
【糸屋氏】
2007年第4回コープさっぽろ農業大賞・道知
事賞を受賞。「食の安全・安心・安定」を提供
することで「くらしの安心」をも担う産地として
日々精進中
。
具体的には
①Yes! Cleanに基づいた栽培履歴の状況・
情報開示
②トレーサビリティシステム
③残留農薬・水質検査
④消費者との交流による信頼関係の構築
農産物は工業製品ではない!ということを
ご理解頂きたい。平成17~19年にかけては
同じ栽培方法で実践しても、お天道様のご
機嫌次第で、農薬散布の回数にばらつきが
生じたり、糖度にもばらつきがでてしまうとい
う実情があった。しかし肝心なのは「糖度が
足りません。農薬を使いました」といったネガ
ティブな情報をも開示していくことだと考えて
いる。それが消費者との信頼関係の構築に
つながるのではないでしょうか。
“本質とは美しさ”とは、ひめこカンパニーの
山下智子氏のことば。「(前略)甘みのある野
菜がもてはやされる傾向があるが、幼稚化し
た味覚に迎合して野菜がフルーツ化する必要
は無い。むしろ匂いやみずみずしさ、苦味まで
も含めて「本来の持ち味はこれだ」と伝えるべ
きだ。そう考えると、素材の本当の美味しさを
知っている農家は、野菜の美学を追求した生
産に励むとともに、本物の味を消費者に伝え
る責務があるように思う。(後略)」
私たちはトマト本来の「味」を守り、品種を変
えずに栽培していく。接ぎ木をせずに病気に
真っ向から戦っていく。そんなこだわりを持続
させていく所存です。
また、食の安心・安全を考え、「食材を選ぶ」
という行為ができるのは、食材が豊かにある
ことが大前提。子どもたちの将来を考え、子
どもたちの笑顔を守るためにも、生産者と消
費者がもっと語らうべきなのではないでしょうか。
【秋元氏】
夏は冷涼、冬は雪が少ない気候が特徴の
日胆地区。農産物の道内総生産量の1割弱
にしか満たないが、あらゆる種類の作物を
生産している。量的に多くないので、知名度
は低いが・・・。
●世界の穀物需給
①バイオ燃料の生産増加
~バイオ燃料の生産は現在アメリカ・ブラ
ジルが中心。日本も試験生産を開始し、
2030年には6倍の生産高を目指す。
②中国・インドの経済発展による穀物需要
の増加
~牛乳・乳製品の消費率アップによる肥料
の高騰
③オーストラリアなどの穀物輸出国の干ばつ
などによる穀物生産の減少
~オーストラリアは地球温暖化の影響でここ
6年のうち3年干ばつ。
上記3事由により、FAO(国際連合食糧農業
機関)で定める穀物在庫の安定ライン(17~18
%)を割り込み、現在は15%にまで落ち込む勢
い。食糧危機に匹敵するレベルである。
●今後の穀物需給の見通し
世界人口は2005年で65億人、2050年には1.4
倍の92億人に達する見込み。
今までは耕地面積当りの収穫量を上げること
で、人口増加に対応できていたが、現在では
その収穫量も1%の伸びに鈍化している。
●北海道農業の現状
農業就業人口に占める65歳以上の割合は
34.1%。胆振地区のみでいうと42%。高齢化が
進んでいる。経営状況は、生産資材価格が
高騰し悪化。コスト増を生産物価格に転化し
ていく方法を模索している。でなければ、農
業は続けられない。
(会場には手作りのおでかけマップが)
【伴辺氏】
地域における豊かな活動の広がりと社会貢
献に努めることを活動目標とし、食の安全・
安心の推進、くらしの安心推進を重点課題と
して、日々活動中。
苫小牧地区では、田植えや鮭の稚魚の放流
(放流した4年後に戻ってくるのはわずか約5%)
、平取産地見学など、子どもを交えた取り組
みで食育視点を大切にしている。
続く
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2008/03/01
「生産者の顔が見える」今年の第五回農業賞
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http://www.coop-kakasi.jp/2008/03/post_d60b.html
2008/03/03
「農業賞フォーラム札幌」 三人の生産者
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2008/03/04
「農業賞フォーラム札幌」 受賞後なにか変
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2008/03/05
「農業賞フォーラム札幌」 組合員さんに伝
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2008/03/06
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2008/03/07
「農業賞フォーラム札幌」の感想 「生の声が
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2008/02/21みんなのブログ
広めて下さい”食の問題!
http://www.coop-minalog.jp/2008/02/post_1960.html
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