こんにちは。 かかし ひろとです。
今年の9月6日。農業賞・漁業賞の現地審査に同行してえりも
町の日高定置漁業者組合銀聖プロジェクト委員会を訪問しまし
た。朝3時に目覚ましかけて、酔い止め薬飲んで、釣り船の経
験もないのに鮭の定置網船に乗りました。台風が迫っていまし
たけど、案山子は鮭定置網船に乗った稀有な農産バイヤーに
なっちゃいました。
日高の銀聖は今年の漁業賞でコープさっぽろ会長賞を受賞し
ました。以下は取り組み内容の報告です。
写真:
同委員長の佐藤勝氏(50歳)
19歳から4年間東京築地の水産会社で働いた経験をもつ佐
藤さんは、近年輸入鮭や養殖鮭に押された本道の定置網漁業
に危機感を持ちます。
そこで、佐藤さんらは北海道日高の天然秋鮭の安全・安心・品
質の良さを全国の消費者に知ってもらおうと、日高エリア5地区
の定置漁業者が結束して「銀聖プロジェクト委員会」を平成12
年7月に設立、低迷する鮭のブランド化をはかります。
鮭定置網漁写真9/6
日高沖でとれるサケは体が銀色に輝いて、味もよく脂がたっぷ
りのっている「銀毛」が多く獲れます。婚姻色が出る前の銀毛は
身にうまみが詰まっています。その銀毛の中でも、鮮度のよい
脂ののった 3.5キログラム以上の大型のものを厳選し、「銀聖
」と名付け、 高級秋サケのブランドとして誕生させました。この
動きに刺激され道内各地でも同じような取り組みがされるよう
になりました。
港に水揚げされた鮭は特殊な海水で作った粒子の細かい
氷で締めるなど新しい鮮度保持システムも導入しました。
この日の漁に佐藤さんは渋い顔です。訳を聞くと獲れる魚種が
おかしいといいます。「鮭は15度~17度の海水温が適温なの
に、18度~20度が適温のブリも水揚げされているんですよ。
ブリの魚価は鮭より高いけど、単純に喜ぶわけにはいかないん
だよね。」と海水温が高い現象に不安を感じているようです。
「銀聖」という、ネーミングは銀色に輝く力強いサケのキャラクタ
ーとともに、一般公募によって選ばれました。
「銀聖」は一目で違いがわかるように、一尾ごと、あるいは切り
身のパックごとにキャラクターシールが貼ってあります。
このシールには、出荷業者ごとに通し番号を入れ、製造管理の
責任を明確にしています。
思い立ったら実行しないと気のすまない性格の佐藤さんは、本
州、道内のデパートでの販売会などにも仲間と共に参加して漁
業者自ら消費者にアピールすることにも取り組み、「銀聖」のブ
ランド認知と定着を着実にやりとげます。
またここ襟裳は、NHKの『プロジェクトX 挑戦者たち~襟裳岬
に春を呼べ』で紹介された環境復元活動で有名な地域です。昆
布が茶色くなって収穫も減った襟裳の海を蘇らせるために、伐
採した海岸の林に再び木を植えた人々の物語がその内容です。
日高地域の漁業者は先人の行いを引き継ぎながら、資源保
護のため河川の清掃、魚道の整備や親魚の提供など、各機関
と連携しながら行ってきています。
こうした活動のほかに、地元の子供達に北海道日高産の銀聖
鮭という良質の鮭を食べてもらう取り組みを行っています。
10月1日を「銀聖の日」として日高管内の学校給食に無償で
およそ6200切れの鮭を提供。鮭を焼いたりフライにした給食を
子供と一緒に食べる活動をしています。子どもたちは美味しい
といい、皮まで食べるそうです。美味しい鮭を食べさせることで
味覚の記憶に刻印されてしまうんでしょうね。
私なんぞは出張で利用するホテルの評価は朝食に出る「焼き
鮭」でします。美味しければ食もすすむし満ち足りた気持ちにも
なるというものです。
銀聖プロジェクトが現在取り組んでいることは、沖でさらに極上
品を撰別しその場で締める「極撰活締」。身が銀聖よりもやや
透明でコリコリした食感。料理人さんも舌を巻く特選素材となっ
たようです。
終わり
10月28日の朝 STVテレビ D! アンビシャスで「極上サケ
にかける漁師」として佐藤勝さん(日高定置漁業者組合銀聖プ
ロジェクト委員会委員長)のブランド作りの活動などが紹介され
ていました。TVで紹介されていた料理屋さんは肴や一蓮『蔵(くら)』
いつも銀聖、極撰活締があるとは限りませんのでご利用の際は
事前に確認を。
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