- 2007年9月12日 06:00
- トドック | 働くかかし。 | 北見北原さん 蝦夷農園物語 | 農業賞
ミミズも住めない荒れた土地を、せめて半分だけでも生き返
らせて子孫に残したい――それが先代が有機農業を始めた
きっかけでした。除草剤を使わないため、毎日雑草を抜く作
業との戦い。収量は落ち、できた玉葱も小さく、周囲の目も
冷たい時代でした。しかし、その信念は揺るぎなく、先代が残
した文書には、あるべき畑の姿、消費者への理解とお願い、
これからの有機農業について詳細に記されています。
少し小さめの北原さんの玉葱――それは46年前からの並
々ならぬ苦労を乗り越え、次の世代へ受け継がれた、まさに
「命の糧」なのです。
今日は蝦夷農園 北原さんの玉葱の歴史第3話です。
コープさっぽろでは1975年頃から蝦夷農園の玉葱を扱って
います。当時店舗で青果担当をしていた私は「たとえ1食でも
汚染のない命の糧を。。。」というダンボールに書かれた文字と
「10kg1980円」という販売価格を覚えています。慣行栽培の玉
葱は当時は相場の乱高下がはげしく20kgで500円の時もあり
ましたので販売に苦労したことを覚えています。また、北原さんの
そうした栽培方法は天候により60トンの年もあれば150トンの
収穫量ということもありましたので当時の商品部のかたがたも
販売量の調整に苦心したものと思われます。その後商品部で北原
さんの玉葱を担当したことがありましたが、まだまだ店舗では(当
時宅配はありませんでした)価格が高いと言われることが多く、その
「価値」についてコツコツ継続して伝えていくことをしていました。
売れない年には年末に大量の在庫を抱え凍結の心配もしながら
販売についてあれやこれや思案したことを覚えています。こうした
ことが何年も続いたことがありましたが、当時の商品部の誰一人
として「もう止めよう」という者はおりませんでした。
また組合員さんが北原さんの玉葱畑を訪れ、寝泊りして「草取り」
をするなどの取組がおこなわれその活動が組織的に報告され、少
しずつ 少しずつその「価値」についての普及・拡大がはかられてい
きました。。。。そうしているうちにまたうれしい知らせが届きました。

北原さんの長年にわたる農業の取組に対し、その功績がたたえ
られ平成12年、全国環境保全型農業推進会議が主催する全国
環境保全型農業推進コンクールで優秀賞を受賞しました。
この時にはコープさっぽろも同賞の「サポート賞」をいただきました。
コープさっぽろが経営危機に陥り再建をはかっているころでもあり、
この賞の受賞は組合員さん及び職員にとっても共に喜び誇りをもて
るものでした。
*2004 11.16 札幌パークホテルにて 北海道知事賞受賞
時はまた流れます。2004年のことです。
北海道の「食の安全」と継続的な農業の発展を願い、全国初とい
われる消費者の目で選ぶ第一回『コープさっぽろ農業賞』において、
(有)蝦夷農園は最高賞である北海道知事賞を受賞しました。
1961年に先代の北原輝義さんがこの農法に取り組んで、それか
ら46年がたった2007年の秋です。
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