コープさっぽろ農業賞は今年で4回目を迎えました。「東川町稲作研究会」が
農業大賞にノミネートされ、この7月26日に審査員の現地訪問が行われまし
た。審査の様子、東川町稲作研究会のこれまでの活動などを含めてお伝えし
ましょう。 え、どうして八百屋がお米のことを!?
まあかたいこと言わずに。。。。。。。。。。。。。
こんにちは。 かかし ひろとです。
今回は、コープさっぽろ農業賞の現地審査が行われた
「東川稲作研究会」(JA東川町)に同行した私、かかしひろと
の同行記をお送りします。
私は八百屋ですから、仕事で稲作の現場に行くことはあまり
ないのですが、野菜などで訪れる産地は大抵お米を作ってい
るんです。言い換えると今の野菜畑は大抵お米の栽培面積を
減らして野菜を作らざるを得なかったところが多いんですよね。
農家さんは米と野菜を両方作っておられる方も結構が多いんです。
今でもお米は北海道農業の柱。稲作は日本の農業の基本。
八百屋が見た東川町の稲作を少しご報告しましょう。
*産地交流会で手作りした「案山子」の写真
東川町は、旭川市の隣町で、大雪山系旭岳の麓。北海道で
唯一、上水道のない町として、知られています。生活用水は、
全て旭岳の雪解け水が何年もかけてミネラルを含んだ地下
水、というとても恵まれた環境です。各家庭の蛇口をひねる
と、ミネラルウォーターが出てくるんです。すごいですね。なん
とも、うらやましい。
東川町は、このミネラルをたっぷり含んだこの地下水が一番
最初にたどり着く町。JA東川町の職員は、「大雪山の一番水」
と言ってました。コープさっぽろでも、食味が良いことで人気の
「東川ほしのゆめ」はこの水を使って栽培されているんですね。
ここ東川町とその周辺で採れるお米は道内でもトップクラスの
食味との評価を受けています。
①この地域の気候
②土質、水、適正な肥料設計
③品種特性と適性
④栽培技術が
見事にバランスがとれていてその水準が高いのでしょうね。
お米の食味は、お米のタンパク値やアミロースの含有量によって
決まります。同じ品種でも作り方によっては、本当に味に違いが
でてくるんです。東川のお米は、出来るだけ窒素肥料を減らした
栽培をしているそうです。
米を政府が決まった価格で買い上げていた時代は、単純に言
ってしまうといかに収穫量を増やすか、ということが経営的に
大事なことでした。そのために、肥料の窒素成分をあまり減らさ
ない栽培が主流だったかもしれません。しかしこうした栽培では
タンパク値が上がり、食味は悪くなります。
米が過剰になると「食味と用途に基づいて市場の原理で自由な
価格形成がされる」ようになりました。「おいしくない」と格付けされ
た米は生産原価も確保できなくなってしまうのです。
そうしたなか東川の生産者は、窒素肥料をぎりぎりまで減らし、
収量が減っても食味の良い米を作っているんですね。収穫さ
れた米はタンパク値を測定し、自分達の作った米がどのくらい
旨いのか、数値によって判断しているんです。
コープの家(組合員交流施設)でJA東川町の板谷重徳組合長
と、稲作研究会(280名)を代表して金盛勇松会長のご挨拶を
いただきました。これまでの稲作研究会の取り組みの経過(平
成元年から)などが報告されました。
平成18年に「東川町稲作研究会」が『東川米認証』表示の条件
として信頼の証「9か条」の要件基準を作成しました。
日本人の主食である、毎日食べるお米ですから、安全性につい
ても、食味についてもトップランナーでありたいという強い意志を
ここから感jじますね。
コープさっぽろの組合員とは年3回の田植え・草取り・刈り取りの
交流会をおこなっていることなどが写真を含めて紹介されました。
そのあと、ここで今 釜から炊き上げたばかりの「東川ほしのゆ
め」の試食。「ウーン おかずがなくても 食べれる」
いよいよ田んぼです。(写真は交流会時の)
全体挨拶では少し緊張気味だった金盛会長さん。田んぼでは
とても雄弁になった。「ここが俺のホームグウランド」。
自信に満ち溢れている。
実直な人柄を感じさせますよね。
稲のカラーチャートみたいのがあって稲の緑色の濃さで、色々
説明をしてくれました。 わー。おー。わー。野菜とおんなじなんだ。
私が見た田んぼは、稲の緑色が濃く、肥料分が多いのかな?と
感じました。そのことを質問したら、この田んぼはコープさっぽろの
組合員さんの体験田んぼとのこと。
「有機質肥料の入れ方とか効き方の速度など色々異なっている
からね」との説明。隣の田んぼを指して「あと3成分の農薬を
削減するとYES!基準に達するとこまできてるんですよ。食味を
落とさないで実現できるよう研究してるんですよ。」
記念写真を撮りました。
*東川町といえば昨年の農業賞で大賞にノミネートされた丸巳農園
(矢澤さん)などが高原で大規模な環境保全型農業を実践しておられる。
今また平場の水田で環境保全型の稲作栽培に取り組んでいる「稲作
研究会」の皆様。地域全体で米も野菜もそうした心意気で栽培されて
いるのはうれしい限りですね。(矢澤さんも稲作研究会に入っていて
平場でお米を作っているそうです)
東川町は環境保全型農業の先進地なんだ。
今年は、さらに安心・安全な米作りの取り組みとして、種籾の
温湯消毒が行われているのですが、その詳しいことは、次回へ・・・。